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探鳥会どころではないとき、なれど探鳥会

−日本野鳥の会愛媛主催・重信川中流域探鳥会−


2011/3/13 (日) 09:05〜14:30 快晴〔松山市南井門町ほか〕
東日本大震災の翌々日です。被災地や原発の現状を見れば探鳥会の開催など控えるべき時
かも知れません。しかし日頃から「自然と人間」について観察を怠らないNGOとしては、
まさに勉強と主張を強める時期でもあるでしょう。自然の中へ観察に出かけました。
河川敷は
菜の花盛り。

  お馬さんが我々を見物
カワセミ現れる。

頭上をダイサギ通過

メジロが細枝に

営巣場所近くか・・・?  

ツグミと、手前はヒバリ
綺麗な色合いとは言いがたいが、カラスと同じくスカベンジャー(scavenger/腐肉を食べる清掃動物)
として、自然界で重要な役割を担っているトビに声援を送るべきであろう。
ヒバリ2羽 スカベンジャー、トビ

スズメたちが20羽ほど、
いかなるご馳走なるや?
対岸ではずっと続いているブラスバンドの練習。昼食も摂らないでやっている感じ。

そろそろお弁当の時間なり

ホオジロ♂
←地面ではオオカワラヒワ

アトリ、なぜか1羽。




  ← シメ。

ツグミ


シメ



← スズメ  ホオジロ →

人間も飛んでいる。

趣味の異なる人達の集い。
やかましく吠え立てる。

吠えない個体は
別のところに繋がれている。
渡しの跡近くで
「鳥合わせ」

現れた種は
オオタカ、アトリ、マガモ、
シメ、ヒバリ、セッカ、ツグミ、
ウグイス、ホオジロ、メジロ、
カワラヒワ、ダイサギなど
35種。
参加者19名。
〔世話役:副代表Oさん〕

【自然災害と野鳥観察についての私見】
「野鳥を見ればヒトの生活が見える」というのが日頃からの主張である。
詳細は長くなるので要点のみ簡略に述べる。
1)野生生物は(一部ハチやアリの仲間を除き)単独自力で生活している。
2)人間は単独で暮らすことは原則不可能。分業化で社会生活を営む。
3)結果として、人工物を多産、それを基準とする仕組みが日常を支える。
4)日常、人はそれらを意識することがない。
原因は自然(野生生物など)を見る機会が少ないためである。
5)すなわち自然そのものと人間との関係について考察することはほとんどない。
6)それに比べ、野鳥を観察する者は常に自然について意識せざるを得ない立場にある。
7)自然界で暮らす人類としては日頃から真剣に自然について意識し勉強することが重要である。
8)特に、人工物やインフラなどに関わる専門家は、より重い責任を負っている。
9)我田引水ではないが、野生生物の代表(生態系の生物ピラミッドの上位、すなわち
ヒトと同じ高次消費者である)野生の鳥類を観察する意味は大きい。
10)世界の構成は、人間に支配され餌を供給されている家畜とペットを除けば、
「野生生物」と「人間」に2分される。
野生生物は自力だけでの自給自足が原則。人間は相互扶助で生きる。
【結語】自然の中で暮らしていることを忘れず、野生生物の生き方を観察しながら
互いに助け合う人類の特徴を活用して暮らすことが重要。
すなわち
野鳥観察の意味は、そのあたりにある。
(以上は、2010年5月16日「湧ヶ淵公園探鳥会」で勉強した内容に準じるものです)。


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