「先日、子供が保護した鳥の雛です。巣立ち直前くらいだったのでしょうか?
翌朝、なんと親鳥が家まで迎えに来まして、無事に帰す事ができました。家の庭で、娘が手の平に雛を乗せて、待っていると、親が娘の手に乗って、雛に餌を与えたそうです。
その後、親に少しずつ誘導されて、帰っていったそうです。親は、背中は黒味がかった、紺色で、お腹は濃いオレンジ色。
写真は雛鳥のものです。背中は茶色、ほほが白く、お腹は薄い黄色でした。
一晩だけうちに泊まったこの子の名前が知りたくて、ネットで探していましたが、確定できませんでした。
最初は「ジョウビタキ」かと思いましたが、冬鳥でこちらで繁殖する鳥ではないのでしょう? こちらは九州の佐賀県です。
写真がかなりぼやけてますので、判別は難しいかと思いますが、もし、分かるようでしたら教えてくださいませんか?」
親鳥の状態から、「イソヒヨドリ」の雄だと思いますと、その画像の紹介などと共に返信したところ、以下のメールが来ました。
「娘にイソヒヨドリの画像を見せました。 こんな感じだといっておりますので、間違いないと思います。大きさも、雛はスズメくらいだと思いますが、親鳥はもっと大きかったみたいですから。
本来は海辺の鳥なんですね。こちらは、海からは20キロほど離れています。 この辺りに巣を作るのも珍しい事ではないのでしょうか?
今まで、野鳥に気を止めることなく過ごして来ましたが、今回のことで、急に愛着を覚えてしまいました。」
人の掌(てのひら)の木の実などをついばむ野鳥の映像は、ときどき見ることがありますが、掌の上のヒナに餌(えさ)を与えてから連れ帰るという話は初めて聞きました。手を差し伸べているそのときのお嬢さんの姿が目に浮かぶようです。こんな「交流」もあるのですね。