梅ヶ谷山か、猴口山か(山名確認登山)
(ばいがたにやまか、さるくちやまか)        
愛媛県東温市井内/上浮穴郡久万高原町猴口 〔皿ケ嶺連峰県立自然公園〕 2006/11/8(水)  快晴
ホームページを見られた方から、山名について質問が寄せられていました。
「梅ヶ谷山」と「猴口山」、別の山のようにされているが、どうなのか?との質問でした。確かめに行ってきました。

あの電波反射板のある山頂を目指します。右側から尾根にまわりたどります。
〔林道梅ヶ谷永子線(ばいがたにえいしせん)から見たところ。望遠使用〕
井内峠トンネルを出たところ、
ここから尾根に上がります。

尾根に上がれば、眼下に
見える塩ヶ森524,7m

目指す山頂は、井内峠隧道(トンネル)
から、尾根伝いに東へ約1.5km。
およそ1時間程度です。
地図でも読み取れるように、頂上手前
500mほどが、大変急な登り。
危険な場所はありません。
熊笹も刈り取られ、快適な尾根道と
なっています。



「地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。
(承認番号 平16総使、第558号)」
新聞記事で、猴口山の山頂に南海放送の反射板工事が始まると知り、今まで,、縦走のとき2回訪れていた
あの山頂の変貌する前の姿を見ておきたい、と思って、1979年9月11日単独で猴口山を目指しました。
「12:00直瀬のサイレン鳴る。丁度猴口山着。すでに反射板用器材運んであり、四脚のコンクリート打ち込み済みなり」と、
この日の「山行手帖」に記入している。
最近聞き始めた「梅ヶ谷山」とは、梅ヶ谷
川をつめた尾根の途中にあるこの1169mの独立標高点である、と思っていました。

そこから見る猴口山反射板。

山頂付近のブナ林は、立派なものです。

急勾配の登りが続きます。、

やっと山頂到着。1時間半ほど。
なんとなんと! 山頂にはしっかり、「梅ヶ谷山」とあるじゃないですか・・・。 ご丁寧に、もう一つ。
ここが1315.8mの梅ヶ谷山?? 反射板の裏を見ても何も書いてありまへん。 ブナの大木、何も言いまへん。
帰ってから、『続・川内町誌』(1968年川内町発行)を調べてみました。あれあれ、図には「城江山」とあるぞなもし。
編纂者の北川淳一郎氏の書いた紀行文「ふるさとの山々―塩ケ森―」p.327に、塩ケ森から1967年に眺めた紀行文が
あります。その中に「梅ケ谷山」が一箇所出てくるだけ。この方は山歩きで著名な人なのだが、これではどの山か
はっきりしません。(文中NHKの建物とあるのは塩ヶ森山頂の建物のこと)。昔からいろいろ混乱していたのかも・・・。
11月9日、久万高原町役場産業課のYさんに教えてもらった。40年間勤めてこの山周辺担当の仕事をしているとのこと。
この尾根南面一帯は町有林で、あの反射板の山は「猴口山(さるくちやま)」と言っとります、とのこと。
なんだなんだ、チョモランマ(中国名)とサガルマータ(ネパール名)じゃないですか。なっとくでござります。
勝手に「梅ヶ谷山」と思い込んでいた独立標高点1169m地点は、早く直さなければ、とホームページ修正に。
ホームページ閲覧の皆様、まことに御迷惑おかけしました。伏してお詫び申しあげます。

梅ヶ谷山は、猴口山であります(同じ山ということです)。上図の「城江山」とある理由は不明です。
山頂から見た松山市街。
中央は、松山城山。

手前やや左手の建物は
愛媛大学医学部付属病院。

〔15倍望遠で撮影〕
うしろを振り返って、
久万高原町上直瀬。

この直瀬とか、面河とか、
美川などの地名は、
町村合併で消えたそうで、
残念なことです。ここはおそらく
「久万高原町下組」とでも
言うのでしょうか。

中央の杉の林は
五社神社の杜。
左手、運動場の見えるのが
直瀬小学校と幼稚園。

〔15倍望遠で撮影〕

真東の石墨山1456.9m全貌

石鎚山北西5kmの三ヶ森1377.6m
山頂から100メートルほど北進すると、絶好の展望ポイントがあります。
この日、尾根道で出会ったたった1人のヒト、40代の男性に教えてもらいました。
左、石鎚山の南尖峰。二ノ森から五代の分かれ、堂ヶ森と続く尾根。
前日の大風で、大気が特別に
澄んでいます。

石鎚山1982mを望遠で見る。    山頂小屋と南尖峰〔60倍望遠〕  →
根無山林道を見ながら下ります。 ブナ林の中の尾根道。一部急坂。 反射板を振り返る。
井内の「うなめ越の茅場」が見えます。茅場の画像は、下のリンクからどうぞ ↓ 井内峠トンネル南口に帰ってきました。
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