雨包山、ウシオニ展望台
愛媛県西予市城川町遊子谷   2006/12/20(水)  快晴
展望台と遊歩道、それに林道が整備されたと聞き、松山市から85km、訪ねて見ました。


林道途中、ちょうど中間点あたりに
「樽の滝」(たるのたき)があります。
水量が少ないため、豪快さはありま
せんが、朝日に輝く虹がかかって
いました。

ウシオニ展望台広場に着きました。
「雨包山森林公園」と名付けられて
います。表示はなにもありません。
休憩所があります。
材木の大きさ、形状とも
立派なものです。

展望台,、といっても、しっかりした
手すりのついた岩のそばの高み
ですが、そこから南西方向の眺め。

この日は、前日の降雨のためか
靄(もや)がかかっていて遠くは
霞んでいます。気象条件に
恵まれれば、宇和海まで見える
そうです。
山また山の連なり。
南予地方特有の、おだやかな
特に目立つもののない山々。
   「雨包山森林公園」
国の林業地域総合整備事業により完成した公園。
休憩施設、駐車場、トイレ、遊歩道740.5mで2,592万円。

アクセス林道ウシオニ線は、総延長2066.9m、幅員4.0mで、
事業費4,032万円。                   
「ウシオニ」とは、この地方の祭り
などに登場する「牛鬼」のこと。
牛鬼の登場するページは、
こちらから。
直線距離6km南方の
「三瀧祭り」でのもの。
遠くは、西予市と鬼北町境の
御在所山907.9mのようです。
すごい岩稜のように見えますが、
展望所にある岩の一部です。
あの向こうのあたりが
宇和海か。
展望台で振り返ると
北東方向に、大野ヶ原の
源氏ケ駄馬1402.8m、その
一部が、杉林越しに見えます。
(15倍望遠使用)

林道造成のために杉林をかなり
伐ったようですから、ついで
ながら、ここからの眺めを
もう少し良くしてもらい
たかったもの。

大野ヶ原源氏ケ駄馬
の全体像が見えれば
スカッとする雄大さでしょう。

【海と山が見える展望台】
とするには、もってこいの立地。
雨包山山頂に向かいます。立派な手すり付き階段。 獣の足跡、狐かな? わずか100m歩けば、もう山頂1111.4m。
初めてここを訪れたのは1994年6月1日、登山道などなくて藪の中を約500m、茨に引っ掻かれながら山頂へ。


11分4秒とすれば、格好よかった
と思いますけど、この場合、
11分7秒になりますか。
何で「.7m」なのか知りたいですね。
三角点のある地点よりは、
確か1mほどは高い岩の上ですが。

山頂の登山の記念板。
「平成11年11月11日11時11分11秒」
とあります。ここまで凝るのでしたら、
11時11分4秒としてもらいたかった
ですね。「.7m」とありますが、
国土地理院の1/2,5万地形図では
「.4m」とあります。

「.」以下は、非常に大事なんですね。
コンマ以下が記載されている山頂は、
「三角点の標石がある」ということを
示しています。コンマ以下がない
ものは、標石のない山頂などです。
「独立標高点」と言います。

同じ11年11月11日に、地元の
小学生たちが登った記念碑です。
7年間で随分古くなっていました。→
山頂からの大野ヶ原の眺めも
同じく「ちょっとだけね・・」という
もの。せっかくですから、
もうちょっと見せてくださいよ。
日本でも珍しい、高標高にある
カルスト台地です。

帰途、林道から見える展望台。
白い岩の右上の落葉樹の部分。→

松山市街から松山道・内子五十崎IC〜鳥首〜国道197号〜辰の口〜県道267号経由で85kmほど、約2時間の行程。
林道も、最後の1kmほどを除き、全線舗装済。離合場所も随所にあります。冬季は標高が高いですから凍結注意。
案内板は、林道へ入るところと上部2箇所の分岐点に。どれも板切れにマジックで書いたようなもの。矢印などもなく
非常に分かりにくい。上部の平坦となったあたりの分岐2箇所は、いずれも右側へ(予算が無くなったのかなぁ)。

●「地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、
数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平16総使、第558号)」
詩人・徳村勉さんの作品。

『宝泉坊 伊予路の奥の 風の中』

(「宝泉坊」とは、昔、城川町高野子
に住んでいたお坊さんのこと)。

帰途、道の駅「きなはい屋」で購入。
「かまぼこ板」ではありません。
(幅24.3cm高さ12cm奥行き5.3cm)
売価1,050円(税込み)
ほかにも色々並んでいました。

木目が、流れる風のようです。
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