N.Tさんちのメジロ、子育て記録    2005/4/27〜5/29の記録 
      
住宅地の庭でのメジロの子育て、メーリングのメンバーへのN.Tさんからののメールと画像、
いただいたCD-Rを中心に、少し長くなりましたがメンバーや私のメールを使って、まとめました。
(5月22日のツバメの部分追加 2005/7/27)
4月27日 ↓ N.Tさんのコメント (それ以外の人は括弧内に記入)
家の庭木にメジロが巣を作っています。
初めてメジロの巣を見ました。
卵は確認出来ませんが1羽が巣に入って
いましたのでむしているのかも知れませ
ん。
巣に入っているところを写したいのですが
入り口が逆方向なので無理のようで
す。
今後は出来るだけ近ずかないように観察したい
と思います。
(泉原より: いま、 「産座」という座る場所を作っている段階と思われます。まだ抱卵にいたり
ませ ん。カラス、ヘビ、ネコ、イタチなどメジロの天敵は、人間の動きで、巣などのありかを感づくと
言われています。知らん振りをしておくのが 一番です。
美術品のような巣が出来上がりますから、それを楽しみに。使用後は2度と使いませんので、
出来れば木の枝ごと切り落として、ちゃっかり頂戴しましょう。
外から見える入れ物に入れて飾り物として鑑賞すると楽しいです。新しいうちはダニがいます
から(人には無害ですが、羽ダニなどです)樟脳などを入れておくと いいと思います。
【その他】卵数は3から5個です。抱卵は雌雄交代で11〜12日。巣立ちは2週間程度です。
庭での営巣は成功率が低いものです。カラス、ヘビ、ネコに襲われます。カラスは早朝、
人間が起きる前、 ヘビとネコは夜間です。ヒナの小さい間は大丈夫です。大分大きくなって「食べ
ごろ」にやられます。 ネコだけは、おもちゃにすることが多く(現代ネコはグルメ指向ですので)
腹が立ちますが、これらの「悲劇」に遭遇することを予想して「家主」さんはこころの準備が必要
かと思います。考え方として、カラスやヘビの可愛い子供のための(ヘビの子供はいませんが、
卵を産むための)ご馳走になったのだと思うことです。人間がビフテキに舌鼓をうっているのと
同じことです。人間は毎日もっと沢山の「子供」をいただいております。
野鳥が家に巣を作るということは、その家の物理的な安心感や安定感など、また家主さんの
優しさなどを野生の鋭い直感で判断した結果ですので、明らかな「吉兆」とされます。)
4月28日 (発見の日から2日目)

トイレの窓からこっそり観察することにし
ました。

もっとも2mも離れてはいないのですが、
こちらの姿が見えないせいか
せっせと
巣作りをしているのが見えます。

先日よりは隙間が無くなったように見え
ます。
写真は見ずらいですが中央の丸く見える
のが巣です。

先ほどの写真、見ずらかったので、
望遠で撮って見ました。


(泉原より: トイレの中から観察可能とは、いい場所に
作ってくれたものです。といっても、いつもトイレに
いるわけにはいかないですが。巣全体が厚くなって
来たら、抱卵を始めると思います。メジロの巣を間近
で見られるということは、めったにないことです。
「新築落成、子宝誕生」を、切に祈るばかりです。)
4月29日 (発見の日から3日目)
本日はメジロの目玉がみえます。1m先位です。

(泉原より: なんとも驚異的な距離、アップですね。
先方からも見えているはずですから、目が合ったときは、
「お、しっかりやれよ」くらいの声をかけてやると
いいと思います。言葉そのものは通じないと思いますが
、野生動物は「雰囲気」で必ず感じ取るものです、
・・・と信じております。「雰囲気コミュニケーション」
は楽しいものです。また、いかに家主さんとは言え、
体重比でいえば、人間のそばに10トンダンプ以上の
ものが近づいて来るるようなものですので、かなり
緊張すると思います。「観察トイレ通い」は最小限が
いいでしょう。メジロさまのご健闘、祈るばかりです。
参考までに。先日来、大分市の方から、家人の通行
する傍に鳥が巣を作っている、何という鳥だろう
との問い合わせがあり、観察記録の報告が続いてい
ました。卵が4個生まれていました。ホオジロの巣と
判定し、楽しみにしていたのですが、一昨日、卵4個
全部なくなったそうです。庭に出没していたイタチ
の仕業だと、推定しました。自然界の成り行き・・・
仕方ないこととなりました。)
5月6日 (発見の日から10日目)
毎年、玄関脇のイブキに巣をしていました我が家の
鳩の巣も何度もカラスにやられました。

鳩は通るがカラスは通れないような針金を張った
こともありました。
完全に巣立ちしたのは1羽だけ
でした。
鳩の巣は現在は車庫の工事で木を切ってし
まいましたのでありません。
メジロは大丈夫のよう
です。手の届きそうな高さに巣があります。
カメラ
を向けている時、家内が下を通りましたが逃げませ
んでした。
抱卵しているのでしょうか、雨も降って
いますが、目玉が見えます。

(H.Nさんより:中村さん宅のメジロの営巣や抱卵の
様子を興味深く見せてもらっています。
小鳥の巣や
雛は子供の頃によく見ましたが、メジロの巣は初め
てです。
メジロに続いて鳩、烏、鳶等の鳥も話題に登場して
いますが、左の写真は2
月に撮った我が家の小鳥で
す。)

柿の枝を切っている時、顔の数十センチのところへ
近づいてきて逃げません。撮影のためカメラを持って
来ても、近くの妻へは寄り付かず私について来るの
す。
その理由が後で分りました。図鑑には「ジョウビタキ
の雌」とありました。
 

(H.Kさんより:散歩に出かける途中のこと、私の前を雀がよろめきながら、歩いている。
近ずくと
2〜3メートル飛んでまたよろめく。ある童話を思い出し、近所の叢を探したが
何もいない。帰り道。同じ場所。くちばしの黄色い子雀が庭塀の上でチュンチュン鳴いて
いる。近ずいても逃げない。親雀の姿はもう居ない。
私はどうしていいか判らず、あたり
に人影も見えない
のでそっとその場を去った。幼児虐待などする人間様に見せたいものだ)

(Nさんより: H.Nさんは、ジョウビタキの女の子に言い寄られている。ジョウビタキ語が
話せるの?

ジョウビタキは縄張り意識が強くて、車庫の車のバックミラーに敵を見つけて、盛んに
攻撃して、糞を引っかけてくれます。
掃除に手間が掛かるので、やめるように言って
聞かせて下さい。)


(泉原より: せっかく、仲良く付き合っておられるのに、固いことを言ってすみません。
ジョウビタキやモズなど、昆虫食の鳥はお百姓さんなどがエサを追い出してくれるのを
待っているのだと言われています。
持ちつ持たれつ、鳥が沢山居れば、農薬もいらない
くらいなのですが・・・。

スズメの子供、そのままにされたとは、勇気の要ることです。この季節、みんなが拾って
来られて(実際は親からの略奪なのですが)扱いに困
る季節です。そうは言っても、
今にも車に轢かれそうになったり、ネコに襲われそうになるの
を放って置くのは難し
いものです。
怪我をしているのにもよく出会います。自分で手当てして、回復させて、
放鳥させるのは、しごく難しいものです。
以前は、とべ動物園に持参すれば受け取って
くれましたが、現在はダメです。
鳥インフルエンザ騒ぎ以来、変な病気がほかの貴重な
鳥にうつると困るという理
由です。この季節、毎年、環境省、日本野鳥の会が「ヒナを
拾わないで!!」キャンペー
ンをやっています。興味のある方は、
日本野鳥の会の
キャンペー
ンのページ」
でご覧下さい。

(H.Mさんより: 泉原さんへ  野鳥の習性について教えてください。
小さな庭に小さな池を作って約30年魚を飼ってきました。その池に野鳥がよく来ます。
魚を観察するのが目的ですが、私にとっては予想外の野鳥の習性を目に
したことがあり
ます。よろしかったら専門家のコメントをお願いします。
1「ひよどり」が魚を手づかみ(足掴み?)にしてさらっていったシーンを何度か見ま
したが、魚を食べるのですか。果物や野菜、昆虫等を食べるということは聞いていまし
たが。

2「かわせみ」が3年程前のことですが、庭の池に来ました。数も少くなったと言われ
るこの小鳥が自然も少ない街の人家の庭に何故くるのでしょうか。)

5月7日 (発見の日から11日目)

(H.Mさんより: Nさんの車も鳥の糞の被害者なんですね。 私も困っています。ただ、今迄
犯行を現認したことがありません。模様の派手な
オスのジョウビタキが車のミラーに止
まっているのを見たことはあります。
皆さんのお話や私の体験から、当家の犯人は私に
ライバル心を燃やした「オスの
ジョウビタキ」に違いないと断定しました。)

(泉原より: H.M  知っている範囲でのお答えなので、満足な回答となりますかどうか。
>1.魚を食べるのですか。
「ヒヨドリと魚」は、初耳です。ただ次の2点が考えられます。
1)スズメでも、ヒナを育てている間はイモムシなど「昆虫食」に近くなります。
理由は、高蛋白食でないと、ヒナが育たないのだそうです。それで春の繁殖期にな
ると、冬の間の餌台での給餌も控えなければなりません。
親は手近なところ(給餌台)
の楽なエサを運んでヒナにやるようになるからで
す。(人間も最近は、「楽なエサ」
で育てるようになりました。ヒト用「給餌台」が
これでもかこれでもか、と出来るか
らでしょう)。
セミを捕っているところは、たびたび目撃しますので、肉食もするの
でしょう
が、「魚」とは、驚きです。さすが瀬戸内伊予のヒヨドリですね。
> 2 「かわせみ」が3年程前のことですが、庭の池に来ました。数も少くなったと言
われるこの小鳥が自然も少ない街の人家の庭に何故くるのでしょうか。 
    

カワセミは農薬の使用で一時期減っていましたが、現在はほとんど昔の状態に帰りま
した。
ただし、エサの小魚は池や川に一杯いるようになりましたが、カワセミは「住
難」です。巣作りに必要な土手がありません。土手などに50から70センチメー
トルの横穴を掘って産卵・育児を行います。
河川改修、農業用ため池のコンクリート
化、などで柔らかい土のところがありま
せん。それで道後公園など、道の横の土、地
上から50センチくらいのところに営巣せ
ざるを得なかったりします。住宅地などの
崩れた斜面、裏の畑の、ほったらかしの土の斜面などが「格安分譲
地」となったよう
です。
家の近くにそんなところがあったのではないでしょうか? また、人の住んでい
るところが、安全になりました。
冬のカモなどに見られるように、住宅地や車の往来
の激しいところの農業用溜池
が、越冬地での昼間の休養睡眠地となりました(畑寺の
三町新池など)。
住宅地は「銃猟禁止」です。狩猟期間中(11/152/15)は、山の
池のカモたちは、逃げ回っています。
ただし3年ごとに回転変更される「休猟区」に
集中して暮らします。
「休猟区」の立て看板が読める奴がおるんじゃ、と言っておる
ほどはっきりして
います。また最大の天敵であるオオタカに襲われる危険性がほとん
どありません。
伊予市大谷池では、カモやヤマドリなどが、たびたびオオタカに襲わ
れていま
す。山や田舎よりも街中が安全というわけです。カワセミもおそらく、近く
に営巣できる土手などがあれば、住宅地の方がよく
なったのもいるのだと思われます。
さらに鳥に対する人間の接し方の変化も言われています。ただカラス、ヒヨドリ、ム
クドリなど増えすぎて困ったことになっています。
「庭にカワセミ」とは、うらやま
しい限りです。
なお、鳥の食性について、下記のウエブページに詳しいです。ただし、
傷病鳥やヒナを育てなければならなくなった場合のためのものですが。

http://www.asterisk-web.com/sparrow_club/resq/3_6a.htm
追記:ジョウビタキの悪さですが、セキレイ類も同じような行動をします。
車のドアミラーがたためる物ならたたむとか、カバーをちょっと被せれば防げます。
太古の昔からの伝統的な暮らしを変えていない野生生物は、「鏡」などという代物を
知りませんので、お許しを。
以上、少々長くなりました。

(H.Mさんより:  泉原猛様
丁寧なコメントありがとうございました。今回の「ひよどり」と「かわせみ」の件は
最初は我が目を疑った出来事でした
が、「なるほど。そうだったのか。」と納得する
ことがあります。
特に「かわせみ」についてはこの近くに、絶好の営巣地があること
が分り、完全
に納得です。「ひよどり」については写真を撮っていませんから、第三
者に対して証拠がなく
説得力が弱いのが残念です。しかし、池は居間からでもガラス
越しに見えますので、テレビを見ていてもバッ
シャという水音に目を外にやると「ひ
よどりの魚さらい」を目撃出来るのです。
その他、野鳥に関する知りたいことを順次
連絡しますので、今後もよろしくお願
いします。

5月13日 (発見の日から17日目)

(泉原より: N.T様
4
月末くらいから抱卵に入ったのではないかと思いますが、その後いかがでしょう か?
「抱卵が11日、巣立ちまでに11日」、と文献にありますので、そろそろヒナが誕生して
いるのではないかと思います。
誕生していれば、物音がしたり親が近づくと、「シーシー
シーシー」という微か
なヒナの声が聞こえて来ます。よろしければ「家主」さんのご報
告、お願いします。)

泉原様
孵化をしているかも知れませんが、まだ、親鳥が
巣にいます。
まだ餌を運んでいる様子は窺えま
せん。
巣に親鳥の尻尾が見えます。

(泉原より: N.T
安泰のようで安心です。抱卵中のようですね。
楽しみです。
ありがとうございました。うちの
隣では、今年もムクドリ
のヒナが孵って、毎日
やかましい
こと限りなしです。巣立ってからも、
この鳥の喧しさには我慢なりません。)

5月16日 (発見の日から20日目)
メジロ、孵化しました親鳥が巣の上で守ってい
ます。
もう一羽の親鳥が餌を持ってきて交代しま
した。


(泉原より: N.T 様 やってますね、なかなか健康的
で、いい眺めでしょう。
最適の場所を選んでい
るのではないかと思います。
あとは、ネコ、カ
ラス、イタチでしょうか。ヘビはまだ徘徊して
いないと思いま
すが。運良く、巣立ちますよう
に。
これから10日後ほどだと思います。)

(S.Iさんより: 
N.T
さん無事に孵化したようですね。おめでと
うございます!
巣立つまで、静かに見守ってく
ださい。)
5月18日 (発見の日から22日目)

本日は雨なので、親鳥が羽を広げ、巣に入ってい
ます。
給餌の場面を撮りたいのですが、本日は子
供の顔が出てきません。
前回の写真、専門家は分
かるでしょうが、ピンク色がそれぞれ子供の頭で
す。
5〜6匹位でしょうか、大きく口を開け餌を
ねだっています。


(A.Iさんより: 可愛らしいですね。
楽しみで
すね。
無事に巣立ってくれるといいですね。

(H.Fさんより:   可愛いですね。メールを楽しみに
して眺めています。)
私は、12月〜3月頃まで、
ミカンを半分に切って、庭の梅の木などに挿して
くのです。するとメジロが茂みの中から警戒し
ながら飛んできて、ミカンの上にのかかって
食べ
てる様子がとっても絵になります。食べてるとモズ
が飛んでくるのですが、すばやく、また、茂みの中
に逃げていく
のです。このような光景を見ているの
で、メジロの孵化の様子が見られ、嬉しい気持ち
す。また、玄関先に毎年、ツバメが巣をつくり、
雛を育てています。
今年も雛がかなり大きくなりま
したが、無事に巣立つように毎日、拝むような気

持ちで眺めています。時には、雛が巣から落ちて
大騒動が起こります。
雛が生まれることは嬉しい
のですが、無事に巣立つことを祈るばかりです

N
さん方のメジロも無事に巣立つ事を祈ってます。

5月19日 (発見の日から23日目)

本日も健在です。子供の頭がネズ色に変わって
います。
時折、子供たちが羽を広げる所作をし
ています。
親鳥が巣を離れる時間が長くなりま
した。
成長に合わせ、餌集めが大変なのでしょ
う。口をあけ、餌をねだっていま
す。

5月20日 (発見の日から24日目)

(泉原より: N.T
なんとも近距離からの観察で、素晴らしいです
ね。
それに室内から可能というのは、カラスや
ネコ、ヘビ、イタチなどに巣のありか
を感づか
れず、最高です。
巣立ちまであと数日というと
ころでしょうか。
無事を祈っております。)


成長の早さには驚きです。親が居ない時は巣に
隠れて見えません。
親が近くの枝に止まってい
ると巣の縁に止まり盛んに羽を広げています。

巣立ちの練習をしているように見えます。

(泉原より: T.N「あっという間のメジロ
かな」になると思います。
あとちょっとですね。
巣立った後は、2度と利用しない巣ですから、
前にも言いましたようにチャッカリ
頂くことで
す。
庭木さえよければ、くっついている部分の
枝ごと切り落とすと綺麗な飾り物にな
ります。
羽ダニ(人間には無害)がついていますので、
数日間は屋外に置くか、ビニール
袋に入れたら
樟脳など殺虫剤で、殺生ですが「皆殺し」にし
て、飾り物にすると
いいです。先のことばかり
言って「強欲」のようですが、こんな機会は
めったにあるもので
はありませんので、ついつい
欲が先走るというものです。
孵化後の殻は
多分親が取り去って残ってないと思いますが、
あればそれもそのま
ま巣と一緒にすれば、なお
グッドです。
あと数日、楽しみです。

(H.Mさんより: メジロの雛の成長は早いですね。
今朝、庭の池に羽化したばかりのトンボの死骸
が浮いていました。
池ノ上の蔦の葉を見るとト
ンボのヤゴの抜け殻が3つほどありました。小
鳥や雛
の餌になるものもあるでしょう。毎年、
各種のトンボが羽化していきます。)

5月21日 (発見の日から25日目)

本日、巣立ちしました。巣立ちの時を写真にと
思っていましたが、一斉に巣立ち
し、間に合い
ませんでした。家の近辺で飛び回っています。

5〜6羽と思っていましたが、親も一緒のせい
かもっと多いように見えます。
たくさんの方々
の応援ありがとうございました。

間もなく山に帰るでしょう。

(Y.Nさんより:  巣立ちをされたそうで本当
に良かったですね!
 私もほっとすると同時に
感激しております!
  最初から泉原さんの解説
と共に興味深く拝見致しておりました。
今回の
“めじろの子育て”は良い勉強になりました。

本当におめでとうございます!)

(F.Sさんより: 無事、巣立っておめでとうござい
ます。
しかし、肩の力がぬけた感じで寂しくな
りました。
泉原さんの解説もわかりやすく、感
動を与えてくれてありがとうございました。

(N.さんより: メジロの巣立ち、良かったですね。T.さんのメールを固唾(かたず)
を飲んで見守っていましたが、ホット一安心で
す。それにしても、早いですねー、卵
から孵って何日もしないうちに飛べるんです
ね。もたもたしていたら、蛇の餌食にな
るから、急ぐんでしょうが・・・自然は偉大
です。牛や馬も、生まれたら、すぐ親に
ついて歩くことが出来るけれど、
飛ぶのは、遙かに高度な技術に思えるんですが・・・
メジロにすれば、飛ぶこと
は子馬が歩くことと同じことなんでしょう。動物の世界で、
もたもたしているのは人間だけですね。
と、言いながら、私は今日もリハビリに行く
のです。)


(A.Iさんより:  無事に巣立って良かったですね。
家主さんの思いがつうじたのでしょう。
少し寂しくなりましたね。しかし一件落着しま
した。
すぐ目の前でという珍しい観察、
楽しませてくれましたよね。
動物の生態の素晴
らしさに感心しました。昨今、人間社会風俗が
乱れて
いますが、見習わないといけませんね。)
(泉原より:  N.T様  沢山の人の声援を得て、無事
旅立ちですね。
普通、庭に降りたりして、もたもた
されると「家主さん」も困るものですが、
写真に
よれば、これだけ高いところですからもう安心です。

今日だけで、あとは見えなくなると思います。
山のほうへ行って、数日間は餌の採り方などの特訓
です(スズメなどもやりま
す)。ただ、「本籍地」
ですから、冬になったら必ずやってくると思います。
さらに来年の夏も、近くで巣作りすることでしょう。
珍しい観察の報告、ありがとうございました。
5月22日
H.Fさんより:   ツバメの躾の様子を眺めました。 今年も6羽のツバメの雛が生まれ、大きくなりました。
その内、2羽は飛び立ち、4羽はまだです。親ツバメは、残ってる4羽に飛び立つように相当、促していま
した。そんな時、親ツバメが1羽の雛の首をしつこく、つついているのです。(あー、 可愛そうと思いまし
た。)その隣の1羽の雛は、ぐったりして頭を巣につけていて死んでる様な状態でした。(あー、あー、死
んだのかと思いました。)そんな状態のところへ、もう1羽の親ツバメが飛んできました。すると親ツバメに
つつかれていた雛も、死んだふりをしていた雛も含めて、4羽の雛が大きく口を開いて餌をほしがりまし
た。雛に巣を飛び立つように催促していたのだと感じました。あー、全部、元気で良かったと胸をなでお
ろした次第です。このような様子を眺めて、現代の社会は、悪い事をした人たちを叱らなくなった大人が
多くなったのだなあ、と痛感しました。)
H.Kさんより: F様  ツバメが死んだ振りして親の,折檻から逃れるとは考えたもの。 面白い話です。
子供の躾について 1、自分の子供でも難しいが、ましてや人の子に関しては見てみぬ振りがあたりまえ
の世の中になったようです。うっかり注意して恨みを買ってもつまらんと引っ込み思案になりがちです。
2、隣家の家屋が今取り壊され,草ぼうぼう。古井戸があるので誰かが落ち込んではと、お節介にも板
をかけ石を置きました。悪童が数人,その石をのけ覗き込んでいる。腹が立ったのでコラーと怒鳴ったら
飛んで逃げてゆきました。はらたちまぎれではありましたが,良いことをしたとおもっています。)
5月23日 (発見の日から27日目)

(N.さんより:
T.さん、楽しいメール有り難う。
Nメーリングリ
ストのグランプリですねー。
感激したで賞 差し上
げたいです。

5月29日 (発見の日から33日目)

本日、メジロの巣を枝ごと切り取りました。何と卵
1個残っていました。無精卵だったのでしょう。
驚いたのは卵の大きさです。精密ノギスで測ったと
ころ
18.3mm×13.2mmありました。あの小さな体で驚
きです。孵化後の殻は残っていませんでした。
見事
に枝に巣を取り付けています。むしろ、枝に縫い付
けている感じです。

(A.Iさんより: 動物の営みは素晴らしですね。
敬服します。卵が大きいのには
信じられません。
卵が残っていたとは極めて珍しい記録ではな
いで
しょうか。(泉原さんの見解を期待)持ち運びが
できるの
でしたら一度見せてほしいです。

(N.さんより: 卵が残っていた、しかも18mm×
13mmの大卵!。
メジロの大きさから、想像も
出来ないですね・・・。
もしかして、托卵かも、
それにしても托卵をたくらむ鳥は、メジロよりも
早く雛
がかえる必要があるんですが、未だに孵っ
てないとすると、よほどドジな托卵で
すね。近頃
は鳥の世界でも、捨て子がはやるのかナー?。

派な巣ですね、プレハブじゃなく本建築みたい。
本物が見たいです。

 泉原より「N家メジロ」に関心、の皆様へ

卵の大きさ、その筋の文献では、「長径約1.7cm、短径約1.3cm」とありますから18.3mm×
13.2mmもあるというのは、かなり体格のいい親メジロだったのでしょう。「純白または
淡青緑色で無斑」とありますから、「托卵」ではないようです。一般に多くの
メジロの巣
はクモの巣を使って作られます。それで、
クモがいなければ作れません。クモは蛾や蝶な
ど昆虫類がいなければ生きられません。
昆虫類は、雑草(それも「食草」というその種そ
れぞれの特定のもの)がないと
きられません。  その結果、雑草のないところでは、
メジロの繁殖は出来ないことに、この天下で
なっております。松山城山公園などに雑草
が生えていると、「市民税ばかりとって、なんでちゃん
整備せんのぞ!」という市民が
いるようです。
人間にとって見かけは綺麗でも、メジロのいない城山は淋しいと思います
が・・・。難しくいえば「生態系の保全」あるいは「生物多様性」ということになります。
しっかりした巣の写真も、見ごたえがありました 5月末に巣立ったメジロ家族は、もうす
っかり自然児でしょう。

 
一部の方には、6月の初めころには記録を取りまとめると約束しておきながら、大変遅くなってしまい
ました。原因は 44
日間もパソコンが入院していたせいです。その間「音なしの構え」を強い
られました。その「顛末記」は こちらから です。
2
ヶ月近く遅れましたことお詫び申し
あげます。
(2005年7月26日)

●お願い。 メーリングリスト関係のみなさん、またはそのほかの方で、
誤りや問題点などに気づかれたかたは、メールにてお知らせください。
メールは→ izugem.e-catv.ne.jp  (面倒ながら、izuの後に@を入れてコピーしてください)。
「鳥は友達」のメニュー   トップページへ
 鳥の検索表へ 

inserted by FC2 system