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ネパール・パルパ郡ジャミレ村訪問報告
ネパールの山村にバイオガス設備の資金支援を
−CCWA愛媛の会代表・池田郁江−


2011/4/23(土)掲載 〔愛媛県松山市〕
 CCWA愛媛の会について、詳しくは→ こちら

 里子の村、3本の橋の完成式に立ち会うためパルパ郡ジャミレ村を訪問、チース村 マッティロジョケディ村にも立ち寄り、16日に帰ってきました。今回で14回目のネパール。
 何回行っても、6時間の山歩きはきつい。
 山奥のこの村の3本の橋は、下の学校に通う子供たちを含めて1日1,000人が利用、雨季でも安心して学校へ通えるとのこと。
 OKバジさんは「いつ見てもこの橋は美しい」と何度もこの橋の写真をおくってくれました。
 橋の入り口には「The Goodwill Bridge From CCWA Ehime no Kai] のプレートが。
 いつか訪れる時、周囲の緑に映える真っ白な3本の橋に感動するはずです。

 チース村はジャミレから山歩き2時間半。4年間かかって岩を鑿と槌とで削って出来た用水路の取水口が壊れ、新たに岩を削って作る為の資金援助を求められていました。
 すでに取水口は完成、棚田には水がはられ、田植えも終わっていました。
 近隣からの手伝い人、技術者への支払いで35万円。チース村を愛する日本人たちの寄付が集まり、不足分10万円をCCWAから寄付。
 ネパールの村では水さえあれば自給自足出来ると言うように、この村でも三毛作ができるようになりました。鑿と槌とで4年間かかって岩を手作業で掘るなどと言うことは、辛抱づよいマガール族だからできたこと。

 マッティロジョケディ村では20,000リットルの水タンクが新たにでき、維持費捻出の為20万ルピーの基金への追加支援を求められていました。
 去年教育基金に支援したばかり、東北地震被災地への支援をCCWAもファンドから支出を決めたばかり。水基金追加支援は来年以降に持ち越しとしました。村も日本の被害を知って了解。

 今発展途上国の森林伐採による温暖化への危惧が問われています。
 村々は燃料として、森の木を利用。年々奥地に行かなくては木がありません。
 そこでバイオガスの話が持ち上がっています。
 人糞と家畜3頭分の糞があれば、燃料として、又25W電球2灯に利用、糞は有機肥料に使えます。何よりも木の伐採が減ることです。
 村人とVDC (Village Development community )にCCWAも加わり、温暖化防止に貢献できないものか、今後の進展を期待です。

 7月18日(月)松山東雲女子短期大学にて2年ぶりにOKバジさんを迎え、報告会を予定しています 詳しくは改めてご案内します。

 今回訪問の村、学校では日本の被害を聞いて村人たちが「頑張ってジャパン」の声援と、リンネラハ村では108本のローソクを立て祈りをささげてくれました。ビデオにうまく収録が出来ていればよいのですが。ネパール人の友人が日本への留学経験のあるネパール人に声をかけて募金運動を展開してくれています。
 感動一杯の村の旅でした。

                           池田 郁江 記

                        CCWA愛媛の会
                        〒790−0801
                        愛媛県松山市歩行町1−12−2−201
                        T/F089−931−0445
                        E−mail fwiz9864@mb.infoweb.ne.jp

各橋の前に
[The Bridge of Goodwill
from
CCWA Ehime no kai]
のプレートが
ジャルパ迄の道 
 村までチース村から2時間
3本の橋のうち一番高いところに
ある12mの橋 

橋が出来る前は、
下の河原を歩いて渡った
橋の工事責任者

山道や河原を6時間歩くと
靴がジョーズのように

ぱっくりと口をあける。
OKバジさんは
修理して又履くと言うが

22,000リットルのタンクに
水をくみ上げ
75世帯に水が来た。

2008年に支援した
20万ルピーの水基金で
経費を賄う。

4年間かけて
鑿と槌とで岩を
削って出来た用水路の
コンクリートの取水口が
洪水でこわれた。


3カ月かかり岩を削り出来上がった取水口が機能し、禿げた山の頂上に15世帯が暮らす山の中腹には水がたたえられ、植えたばかりの苗が、風にそよいでいた。
チース村は3毛作が可能になった。


 禿山の頂上に
15世帯のチース村がある。
 日本を出発した4月4日はコートが必要なくらいの寒さ、ネパール日本より北にあるのにカトマンズに到着してみると、日差しは強く半袖でも汗ばむ位の暑さ。地球の温暖化が大きな問題になっています。ネパールの山々は写真にもあるように、村々では燃料に木を伐採するので、村の近くの山は禿山となり、それが次第に奥へと広がっています。
 この問題解決の為に燃料をバイオガスに転用する村への支援。

 バイオガスとは人糞と牛3頭分の糞尿があれば、1家庭の燃料が賄える。それらから発生するガスをパイプで家庭に送り燃料として利用燃料をバイオガスにすることで。
@燃料に使用  A灯りにも利用 B有機肥料に使える。 B森林資源の保護になり地球の温暖化防止にも役立つ。
 同時に植林をしていくことで
@ 地滑り、洪水の予防 A 排泄物の川への流出がなくなり、病気の予防にもなる。
設備費用
1家庭分30,000ルピー (現在のレートで約40,000円) 利用する家庭とVDC(Village Development Community)が其々負担。不足分を支援していく。
 2003年ツニケルVDCのサパタ村に地滑り予防のためと、将来果物が収益になることを考え柿、ラプシー、クリ等を含めた1000本を里子達、ORCHIDのメンバー達が植林しました。  植林費用はCCWAの支援。8年たった現在果物は役立っていませんが、地滑りの予防には十分役立っています。
 今後このバイオガスを村々に広げていくための支援活動に協力ください。
 協力くださった方には、年2回の会報で進行状態、結果など報告します。
 CCWA愛媛の会について、詳しくは→ こちら


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