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危険な[危険・立入禁止]−狼少年のような…−

2010/11/04(木) 快晴〔東温市井内・根無山林道〕
林道「梅ヶ谷永子線」から
「根無山林道」への入り口。

大分古びてはいますが
丁寧な表示である。

この日は、入り口の
ロープも外され、車の
轍なども新しく、
何か工事が行われている
ようである。
「500m先工事中」の
表示あるも、なんの
音も聞こえない。
立派な、表示板である。
「100m先」まで
やって来た。

依然として
静まり返っている。

車が見えた。     
随分と沢山の車だ。
しかし
無音で静か。

ワイヤーロープを
張った鉄柱が一つ。
なんと
訓示中であった。

二十数名の作業員を前に、
安全な作業について、
何人かが交代で
注意などを行っている。
時間は午前11時50分。

「梅ヶ谷山復旧治山工事」
と表示してある。
  挨拶をして通るべし、と
しばらく待っていたが
話がなかなか終わらない。 
「パトロール」の腕章を
着けて待っているのだが
誰も相手にして
くれない。

仕方なく、
通過することとする。
西方は
松山平野、
いい眺めだ。

とにかく表示板などは立派で新品。   
林道そのものの
工事ではなく、
谷間に下った部分の
工事のようである。
 
林道から支尾根を
登ること20分、
東温アルプスの主稜線
梅ヶ谷山から樽谷山に
至る主尾根に上がって見て
驚いた。
支尾根の道に入らない
ようにと、こんなテープが
張ってある。
危険な場所などどこにもない。
誰が何のために?
一切の説明がない。
主稜線では単独行の
2人に出会った。

支尾根では、下って来る
日本二百名山を終え
三百名山を目指している
人を含む8名グループにも
出会った。
このテープは
「問題なし」として
通過したわけである。
15時55分、出発点の
林道入口へ帰着。

今度は車が入れないように
ロープが掛けられている。
 

「危険・立入禁止」とテープを張っただけの表示は、無責任ではないか。
工事中に人が通るのを嫌う気持ちは分かるが、安易な「立入禁止」には問題がある。
ここは「皿ヶ嶺連峰県立自然公園」の真っ只中、国有林。
森林管理署は、どう考えているのであろう。

「場所の明示とその理由、表示者」は最低限必要であろう。
これでは、イソップ物語の「狼少年」と変わらない。

本当に危険な場所を示すとき、意味をなさないことになる。
危険なことと言えないか。

少なくとも以下の程度には出来ないものだろうか。
「ここから◯◯メートル下方、図示の場所にて◯◯の工事を行っています。
監視員を配置していませんので安全が保証できません。
十分に注意して通行されるか、出来れば立ち入りをご遠慮ください。掲示者◯◯◯」


ここは、東温アルプス主稜線の中でも井内峠〜白猪峠間の起伏の激しい部分。
そのためこの支尾根ルートは、体調や時間、天候などの関係から早く下界に帰りたい場合の、
唯一のエスケープ(避難)ルートであり、きわめて重要な位置にあると言える。
安易な通行止めは、取り返しのつかない事故を誘発する可能性がある。
 


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