第1回山行 杉立山668.9m登頂できず

1967年9月29日(金)、山登りの出発点だと意識しての第1回の山行です。
職場の仲間4名で目指したのは、松山市近郊の、杉立山(すぎたてさん)。
3日も前から天気図を記録したりして意気揚々、ただしおっかなびっくりの初コース、
スタートはしましたが、結果として山頂に至らずに終わりました。
「我が山行事始め」の第1回、以下はその報告です。

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【以下は、「山行手帖No.1」の記録から】 変なところも、気負ったところもそのままで。
06:30 起床。空を見る。Ac(高積雲)As(高層雲)多し。晴れ間少し見える程度。決行せざるをえず。雨にあうともよし、すべてはトレーニング。
07:45 全員、局(当時は電電公社松山電報局)集合。非常食配分。
08:00 松山市駅発バスにて、愛媛県庁前08:05乗車。
08:26 ユースホステル登山口(食場町)下車(40円)。下界の人々どこかいそがしそうだ。山に入る日、どこか違う。Acが見える。668mとはいえ、やはりめざす山の頂上は頂上だ。バスから見るミカン園の放水、幼稚園児、Acの大きなかたまり。
08:26〜08:40 休息。T君、バス調子悪し。稲の頭重し、山にも秋、赤点々、白く風に葉のうらかえる。陽も明るし。すずしい風、道路を行く車も気持よさそう。


(当時のリュックの状態がしのばれる。
登山部などでは、キスリングが
主流だったが、その他では、
さまざまな形をしていた。)
08:43 ゲンノショウコ 赤ムラサキツユクサの花。
08:45 黄蝶、マンジュシャゲ、チカラシバ、カゼクサ、いいにおいの花。
08:52 ウラギンシジミ、アゲハ、オトコエシ、ゲンノショウコスケッチ、赤い落ち葉、ヌルデ。岩にゲジゲジ2匹、フナムシににとる。
08:55 ノブドウ、I.発見。ムラサキ(コナフキ)直径5〜7mm。チチッ、チチチュチュ ホオジロ地鳴き。
08:58 ユースホステルへ3950m、杉立橋通過。谷かれて全然なし。よこに水列の小溝。三日月がネムノキの梢の上の青い空に出ている。
09:00 Iスケッチ、杉立橋にて。T君栗をかじる。
09:05 落葉しきり。谷の水の音連続。
09:08 きちょう発見、すばらし! 我々と一緒に行く。
09:10 I.ツバキの実発見。道の笹、葉をまいている。
09:14 ヒヨドリの声。K.水をのむ。ゲンノショウコ、クモ多し。黄蝶2匹。ムラサキシジミ(?)
09:16 ユースまで3400mのところ。
09:21 カニが死んで 谷の水音つづく。正面から風すごし。
09:25 ルリタテハ。ヒヨドリ多し。谷近づく。マンジュシャゲの群落、灯をともし、アゲハ多し。ジャノメ。
09:33 杉林、メジロの声一回。
09:34 四十雀、竹林、ウグイス谷わたり。
09:45 沢を登り、60m。吹上大神の岩間にて休憩。軽食ビスケット。大日如来石像の剣、光っている。山地の中、やぶ蚊多し。
10:00まで。出発。沢にて、花、白、黒、点模様。ノギク、イヌタデ、ヒヨドリ。
10:13 ほり切りで3人を写真。
10:20 2040mで、近道入る。K.小便す。




草花、昆虫などを楽しみながらの
山登り、
あちら向き、こちら向き、
下向き上向き、
歩みはゆっくりしたもの。
10:25 ナメクジ大きな。クヌギ林。
10:26 カマキリ、クヌギのもと、緑紫色。竹笹の道。
10:30 K.アマドコロの青のみ。イヌタデのにたやつの赤色目にしむ。
10:32 本道に合う。また近道の竹やぶ多し。ヒオドシチョウ。
10:35 I.柿(しぶ)食う。大きな柿の木。K.うれとるのとろうとして落ちる。ひおどし蝶、メジロおおし、柿のせいか。空近くなる。マンジュシャゲ。
10:44 ヘビの皮ハイダもの。本道にまた合う。
10:46 榎ヶ峠へ到着。停留所へ3,720m。冷たい風の音、竹、カタカタなる。フィルム交換。メジロの声しきり。K.「昔はおいはぎが出たようなところ」。
11:00 出発。
11:05 モズの声きく、秋だ。
11:14 松山の眺望すばらし、「おー」とみんないう。かすみふかし、雲、高積雲のレンズ雲か、すこし。
11:30 山頂食堂着、食事。ぜんざい、ビール一口、ウドン50円、お好み焼特製150、アイスクリーム。下界的要素多分、山ヤらキョロキョロ。奥道後白雲楼、計1,010円。




当時の登山帽といえば、
だいたいチロリアン・ハット。
最近はほとんど見られなくなりました。
12:35 頂上へ向け出発。
12:40 高縄、大月、北三方、地図で確認。はぎ美くし。
12:50 行くなのしるし。
13:00 やぶこぎ開始。木のおれる音、カンゾウ。
13:24 落葉のふかさ、進退きわまる。
13:30 松山方面見え、方向ちがいを知る、さて・・・・
13:35 山栗とりをはじめる、休止。





リュックの状態がしのばれる。
竹林と藪山の中で、方角も分からず、
三角点探索に苦戦中。
ただし、木刀様のものを
作ったり、ものを拾ったりと、
のんびりしたもの・・










低山は、仕事道に迷い込んだり、
藪漕ぎを強いられたり、
とにかくたいへんです。
判断力、直感力も試されます。
13:55 西へ向かってやぶこぎ出発。
14:04 13:24の点へ、ひきかえす、北へ。
14:10 竹林の道へ出る、やれやれ。
14:10〜14:15 休憩、軽食。 
14:38 尾根より杉立方面への道へ。
14:45 またシャバ、白雲楼にもどる。氷もらう。女店員の名C.S.さん。
14:50 出発。層積雲、層雲ひろがる。







この頃、29日15:00の天気図(翌日の新聞紙面から)
白雲楼から榎ヶ峠へ向かっている時刻。
層雲などが広がって来ていた。

台風31号が沖合いに、
道理で、ときどき強風がやって来た。
15:05 榎ヶ峠へもどる。この蝶なあに? コミスジだろう。ベニシジミも。
15:15まで休止。C.ちゃんの冷たい氷水と、チョコレート(ナポリタン)をくう。榎ヶ峠。枯木を見て、迷った場所あそこかどうか問題。ブーブー・ポーポー、キジバトきこゆ。三人まちがいないという。馬に会う、「人間にうまれてよかった」とI.
15:20 青波へ出発、元気みんな。
15:30 まんじゅしゃげ緑に赤し。
15:52 マンジュシャゲ2枚。
16:02 谷川に、ハヤ数匹。
16:05 杉林歩きながら、「八幡浜のカマボコにガブリとやりたい」とI.   大体、くもってしまう。メジロ空をよきぎる。


沢山のスケッチの中から1枚。
「ほととぎす」
なにしろ、歩きながらだったり、
大急ぎだから、あとで読めない字
なども出てくる。
16:20 イタドリの花白し。谷の水チョロチョロと小さく。I.かなづちを忘る。
16:24 ジャノヒゲ一本だけゆれている、谷の風に。
16:27 かけひで水のあじみる。まあまあ。
16:29 山さんしょうの実。
16:45 谷川べりにて休息。ミゾソバか。果物カンヅメ、ウエハースなど。ナポリタンのチョコレート人気あり。水の音。
16:57 出発。有毒植物シキミの実。
17:09 送電線の下通過。
17:16 青波神社前通過。
17:19 ピアノ、ハノンの練習きこえる。ハノンだろうか、それともバイエルの音階練習か、すぐ止む。お嬢さんいるのだ。もう暮れを迎えた山村。河内八社大明神。石がき、とうきび、にわとり舎ここここ、柿、稲うれる前、黄、赤うし。
17:24 あをなみばし。
17:33 一山みな竹林。
17:36 風凉し。
17:40 藤野々着。店にて、ちくわ、牛乳、ブドウなどくう。栗をかう。1k90g150円、ワケル。
18:12 みんなたちじょんべ。さむし。川上から吹いてくる風。岡田店のおじさんと化石の話など。
18:19 藤野々発、市駅行き(150円)。
19:00 県庁前下車。
19:01 局へ帰る。分会定期大会中。
19:10 局にて解散。
【会計関係(4名分)】 バス代 県庁前→ユースホステル登山口(40円)160円、 藤野々→県庁前(100円)400円、菓子代等(ダイエー) 938円。昼食(奥道後白雲楼)1,010円。軽食(藤野々岡田店)400円。合計2,898円。
【携行品】 リュックサック1、登山靴1、帽子1、防寒用シャツ1、タオル1、折りたたみ傘1、カメラ(小)(大)各1、カメラ付属品、フィルターY2,1、スカイライト1、ハケ1、シリコン布1、水筒1、下着替えシャツ1、新聞紙若干、チリ紙若干、袋1、メモ帖1、ペン1、金銭若干、フィルム予備1、ブローニーフィルム1、医薬品(トラベルミン2、オロナイン1)、非常食若干、真田ヒモ1、磁石1、地図1、時計1、粉末ジュース若干、万年筆1、
     
ついに、山頂三角点668.9mを発見できず、終了す。ただし沢山のものに出会えた第1回の山行でした。
 
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